2011年2月12日土曜日

中国:土地を失った農民の生活と雇用

資料紹介
 このサイト作成のネットワークに参加されている方からの情報の転載です。
中国の労働問題に取り組む香港の団体「中国労工通信」(China Labour Bulletin)のサイトに土地を失った農民(失地農民)の生活と雇用についてのレポートが掲載されています。昨年10月ごろに発表したもののよ
うです。

成長著しい中国の都市部の工場などで働く若い労働者の多くは農村出身です。農村の問題が労働者の問題に直結しているという問題意識から書かれたレポートのようです。内容は以下の通りです。
 + + + + +
『食糧主権と尊厳ある生活:中国の失地農民の生活と雇用に関する報告』
目次
1、中国の農地占用のデータと失地農民の定義
2、失地農民の生活状況
 ・失地農民に対する政府の安定化対策
 ・失地農民の生活状況
3、失地農民の雇用状況
 ・失地農民の就業を阻害するもの
 ・政府の就業政策の不足
結論
 + + + + +
PDFファイル(中国語)
http://www.clb.org.hk/chi/files/CLB-2011-01-11-Report%20on%20the%20Right%20to%20Food.pdf
70年代末には2.5億人の貧困人口をか抱えていた中国農村は、2009年には3600万人にまでその数を減らすことができた。同時期に、農地の家族請負制が導入され、農民は土地の使用権を持つことになったが、90年代からの都市化のなかで、多くの農民が都市使用権を手放し、失地農民になり、厳しい状況に置かれている、という内容です。

土地を失う経過なども書かれてあるのではないか、と思います。土地を失った農民たちは賃金労働者になっています。食糧主権がどこでからんでくるのかですが、食糧にアクセスする権利として土地を持っていた農民が、それを手放して、賃労働で得たお金で食糧にアクセスする、という状況になっており、食糧主権と賃労働の関係から、失地農民の状況をレポートするという内容です。

「中国労工通信」(China Labour Bulletin)は英語のサイトもあるので、もしかしたらどこかに英語でレポートも掲載されているかもしれません。
英語サイト http://www.clb.org.hk/en/

0 件のコメント:

コメントを投稿