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2013年1月29日火曜日

フィリピンにおけるバイオエタノール事業の問題-工場の操業再開後も山積する問題~土地問題の長期化と公害問題の再発~FoE

 

伊藤忠商事、日揮が進めるフィリピンのバイオエタノール事業に関し、FoE Japanのサイトに新しい報告がアップされました。

http://www.FoEJapan.org/aid/land/isabela/2013Jan.html
(現場の写真は上記サイトでご覧ください。)

フィリピン・イサベラ州バイオエタノール事業
工場の操業再開後も山積する問題~土地問題の長期化と公害問題の再発~

 

一部 抜粋

ここにあったバナナは父親が植えたものだったんだ、1973年だよ。
父親が私にこの地を譲ってくれて、いままでこのバナナの面倒をみてきたんだ。バナナが切り倒されて心が痛むのは当然……泣きたい気分だったよ。
ここは私たちの生活の糧で、毎週バナナを収穫して、塩やバゴーン(小エビの塩辛のような調味料)なんかを買えていたけど、もうそれもなくなっちゃったよ。

そう静かに語ったのは先住民族カリンガ出身の青年。彼の案内してくれた農地には、切り倒されたままの無惨なバナナの姿が一面に広がっていました。
12月初め、その地で約40年間、彼ら家族の生活を支えてきたバナナのほとんどが、この農地の所有権を主張する第三者によって切り倒されてしまいました。

2012年12月6日木曜日

フィリピンのバイオエタノール事業-企業からの回答へのコメント

 

FoE Japanを含む日本のNGO・有志個人から伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠商事)宛てに10月16日付で提出したフィリピンのバイオエタノール事業に関する公開質問状(>内容)について、11月16日付で伊藤忠商事からの回答がありました。 

これに対してFoEJapanが回答へのコメント及び新しい現地情報をWebサイトに掲載しています。


伊藤忠商事からの回答状はこちら
バイオエタノール製造・発電供給事業に関する公開質問状に対する御回答

伊藤忠の回答状に対する、現場の最新の状況も交えたコメントhttp://www.foejapan.org/aid/land/isabela/20121130.html
http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/20121130_2.html

2012年11月17日土曜日

イサベラ州のケースについて-回答書を読んでのコメント

 この回答に関し、開発と権利のための行動センターの青西から、土地問題だけに関してのコメントを記載します。

質問1)サトウキビ栽培地の確保をめぐる問題について

(1) 当該農地の実際の耕作者の合意を得ぬまま、第三者が土地所有権の不当な取得・主張4を基に、ECOFUEL 社とサトウキビ栽培を目的とした契約を締結し、耕作者が同地での生計手段を喪失した/脅かされたケース5に関する事実確認の結果、および、その結果に基づく対応。(他続く)

 

 この質問に関して伊藤忠商事では、契約当事者であるECOFUEL社を介さずに第三者弁護士を通じて状況の確認を行ったとのことである。

 ここで4つのケースの確認作業が行われているが、うち3件で土地に関する係争が確認されている。2件において「法的所有者」がECOFUEL社と契約を行ったものの、耕作者は異なっており、もう一件では法的所有権者が確定できずにいる。

確認すべきこととして次の3点があげられる

1) 「法的所有権者」と耕作者が異なるケースが明らかに存在しており、こうしたケースが多々ある可能性が高いということ。この場合に一概に「法的所有権者」が正当な所有権を有するとは言えず、「法的所有権者」の土地証書が偽造されているケースあるいはその他の理由で正当性を有さないース、農地改革プロセスでの手続き中のケース、耕作者がその土地の占有権を有するものの法的手続きを行っていないケ-ス、あるいは耕作者の有する慣習法的な占有権が法的には認められていないケースなどが想定されうること。

2) 耕作者の権利は、その生存権の保証、伝統的生業形態を継続する権利という観点からも積極的に保証されるべきこと。

3) 今回の確認作業は弁護士に依頼しているが、高額な経費発生の可能性あり、耕作権が脅かされている小農民には現実的にはアクセスできないシステムであること。こうした問題に対して誰が経費を負担すべきなのかが明確となっていない。

以上の点を確認した上で、土地所有権に係わる書類等を有するものとの契約作業自体が、地域内の社会的紛争を引き起こすこととなることを改めて訴えたい。慣習的な土地利用が行われてきたところで、適切な仲介・紛争処理制度抜きに、近代法的な土地取引が進められると、それは土地紛争に直結する危険性が高いのである。

これに関連する質問4の(1)「 地域社会の農民・先住民族・労働者の苦情を適切に受け付けることができ、迅速に解決を図るための対応(苦情処理メカニズムの確立等の対応の検討・実施状況)」には明確な回答を頂いていない。

「種々の苦情に対しましては、その都度誠心誠意説明をさせて頂き、お陰様で地元の皆様にはご理解を頂き、本事業推進にご支援を得つつあると確信しております。」という回答であり、これではいつまでたっても現地の支援団体、日本のNGOなどが苦情を拾い上げ、圧力をかけることが必要となってしまう。

 

 ここであらためて日本政府が推進する「責任ある農業投資原則」を振り返ってみたい。

 この原則では土地について次のように定めている。

① 土地及び資源に関する権利: 既存の土地及び天然資源に関する権利は認識・尊重されるべき。

 問題となるのはやはりこの「既存の」の定義であろう。フィリピンの事例で見るように「法的所有権者」と耕作者が異なり、「法的所有権者」が土地所有証書などを偽造しているケースも存在する。「法的所有権者」を守ることが「土地及び資源に関する権利」を守ることになるとは言えないのである。

 土地に生計を依拠する耕作者の権利が優先的に尊重されるべきことが明記される必要がある。

 そして、「正当な土地及び天然資源に関する権利を認識・尊重」するためには、精緻な調査とそれに基づいて計画され、誠実に運営される仕組み・制度が必要とされる。これは土地を求めて「ラッシュ」しているような企業には絶対にできない作業である。イサベラ州のプロジェクトを見ても、土地に関する権利を認識・尊重するという作業がいかに複雑なものかわかるであろう。

開発と権利のための行動センター

青西靖夫

2012年11月16日金曜日

伊藤忠商事からの回答-フィリピンイサバル州の事業について

 

フィリピン・イサベラ州バイオエタノール製造・発電供給事業に関する公開質問状への回答から

 今回の質問状に関して、伊藤忠商事株式会社には誠意ある対応をして頂き、11月16日に伊藤忠商事株式会社とFoE他公開質問状の提出団体との会合を持つとともに、質問状に関して文書にて回答を頂きました。

 文書全文はpdfにて掲載します。こちら>>>

2012年11月13日火曜日

フィリピン:転作に反発 日系企業のバイオエタノール事業で、一部農民がサトウキビへの転作に反発(転載)

 

まにら新聞(11月5日付け)の記事を、許可を得た上で転載します。

まにら新聞11月5日
--
転作に反発
日系企業のバイオエタノール事業で、一部農民がサトウキビへの転作に反発
 http://www.manila-shimbun.com/photo204756.html
転作の進んだサトウキビ畑(手前)と水田(奥)=10月16日、ルソン地方イサベラ州サンマリアノ町で写す

  ルソン地方イサベラ州で、伊藤忠商事と日揮が出資するサトウキビを原料とする国内最大のバイオエタノール事業。地元農民の知らないうちに、コメやトウモロコシ畑から、サトウキビ畑に転作されるケースがあり、一部農民から反発が起きている。

 こうした事情について、エタノール工場にサトウキビを供給する地元企業「エコフューエル・ランド・ディベロップメント」の担当者は「問題は把握している。これまでに、契約後に問題が発覚した農地約200ヘクタールを放棄した」と述べた。今後も、問題の所在がはっきりした農地は放棄する意向だ。一方で「我々は、土地の所有を示す文書に基づいて契約した。農民が土地の所有を示す文書を持ってこないので、解決が進まない。我々も被害者だ」とも主張した。

 事業を推進する合弁企業「グリーン・フューチャー・イノベーションズ」の徳田慎一チェアマンは「イサベラ州の土地2万5千ヘクタールで、タバコの栽培をしているフィリピン人の事業パートナーから、ここなら大丈夫、と説明を受けた。土地問題があるとは知らなかった」と述べた。

 イノベーションズ社が、同州サンマリアノ町の工場で、年間5万4千キロリットルのバイオエタノールを生産。エコフューエル社が、工場から半径約30キロの地域で、1万1千ヘクタールの土地を農家から借り上げ、サトウキビを栽培して、工場に供給する計画だった。

 イサベラ州の農家は、自作農として、主にコメとトウモロコシを栽培してきた。しかし、地元有力者が、農地の所有を示す文書を用意し、エコフューエル社と賃貸契約を結んでしまった。多くの農家は、農地改革法に基づき、農地を分配されていたが、農地の所有を示す文書を取得していなかった。

 工場から約30キロ離れた同州デルフィンアルバノ町で、トウモロコシを栽培してきた男性、サムラ・ラミルさん(43)は「知らない間にサトウキビを植えられた」と憤る。自身の農地13ヘクタールのうち、3ヘクタールがサトウキビ畑に変わったという。損失は1回の収穫当たり、豊作なら12万ペソ、凶作でも3万ペソになる。

 サトウキビ畑への転換で農地1・5ヘクタールを失ったという農家の女性、メルリーナ・ヘルナンデスさん(43)によると、同町の土地問題は、エタノール事業が始まる前からあった。コメを作付けしていたヘルナンデスさんの農地は、2007年ごろ、中国企業と地元有力者が賃貸契約し、トウモロコシ畑に転換されてしまったという。ヘルナンデスさんは「昔のようにコメを植えたい。元の農地に戻してほしい」と訴えた。

 エコフューエル社によると、農家から借り上げ予定の1万1千ヘクタールのうち、10月末までに8千ヘクタールを確保した。契約農家は約3千人という。

(以上)

2012年11月7日水曜日

【11/20 波多江秀枝さんのフィリピン現地報告会(京都)】

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【11/20 波多江秀枝さんのフィリピン現地報告会(京都)】
日本が関わる環境破壊
鉱山、ダム、バイオ燃料の開発現場で
―この半年の動き―
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イベント掲載サイト
http://d.hatena.ne.jp/odanetkansai/20121106/1352193534

●日時:2012年11月20日(火)午後6時30分~
●場所:キャンパスプラザ京都 第4演習室
       (ビックカメラ前、JR京都駅ビル駐車場西側)
●報告者:波多江秀枝さん  (国際環境NGO FoEジャパン 委託研究員)
 フィリピンで日本の資本や援助によって進められている様々な開発事業。その開発によって地元の住民が抱えてきた問題は、なかなか解決に至らないまま、新たな問題が浮上しているケースもあります。
 フィリピンを拠点に開発の現場での調査を続けておられる波多江秀枝さんをお招きし、4つの事業について、この半年の現場の動きと日本側の対応を、写真や映像を交えながら、ダイジェストで報告していただきます。
 みなさまの参加をお待ちしています。
●参加費:500円
●共催:関西フィリピン人権情報アクションセンター
    フィリピンの子どもたちの未来のための運動(CFFC)

  ●問合せ先:フィリピンの子どもたちの未来のための運動(CFFC)
 京都府宇治市広野町西裏99-14 パール第1ビル3階
 Tel 0774-48-1100 Fax 0774-44-3102 (藤原)
 http://www.geocities.jp/fujiwara_toshihide/index.html
 もしくは メール fujiwara_toshihide@yahoo.co.jp
<ニッケル鉱山・製錬>
 住友金属鉱山等が出資。国際協力銀行(JBIC)、日本貿易保険(NEXI)が支援。住民・NGOが指摘する事業地周辺の水質汚染を事業者や政府機関は認めるか?
( http://www.foejapan.org/aid/jbic02/rt/activity.html )
<サンロケ多目的ダム>
 丸紅、関西電力が出資。JBICが融資。事業開始から14年経つ今も補償が未完了? ダム上流の鉱山事故でダム貯水池への影響は?
( http://www.foejapan.org/aid/jbic02/sr/activity.html )
<イサベラ州バイオエタノール>
 伊藤忠商事・日揮が出資。農地収奪等の問題が未解決のまま工場の操業開始?違法操業による大気・水質汚染の実態は?
( http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/activity.html )
<ボホール灌漑ダム>
 国際協力機構(JICA)の援助で建設された灌漑ダム。ダム完工から15年経った今年、やっと敷設されたコンクリート水路に灌漑用水は届くのか?
( http://www.foejapan.org/aid/jbic02/bohol/activity.html )    

2012年10月23日火曜日

日系企業出資のバイオエタノール事業に反対する農民らがサトウキビ切り倒す

 

10月16日付けの「まにら新聞」が次のような記事を掲載しています。

まにら新聞10月16日
 ルソン地方イサベラ州で伊藤忠商事と日揮が出資するサトウキビを原料とするバイオエタノール事業で、事業に反対する地元農民と農民団体50人が15日午後、サトウキビ畑に植えられているサトウキビ約100株を切り倒した。

 農民の要求は、サトウキビ畑の土地の所有権問題の解決。農民はもともと、農地でコメやトウモロコシを栽培し、生計に充てていた。しかし、比の民間企業「エコフューエル・ランド・デベロップメント社」が農民に無断で、サトウキビに転作したという。

 50人は、同州デルフィンアルバノ町の農地2500平方メートルで、刃渡り約30センチのボロ(長刀)を使い、サトウキビを1本ずつ切り倒した。この間、同社の現地責任者が農園に駆けつけ、土地問題の解決策を提示したが、農民側を止められなかった。

 エコフューエル社は、伊藤忠商事と日揮が出資する「グリーン・フューチャー・イノベーションズ社」の提携企業。

http://www.manila-shimbun.com/photo204473.html

(記事を読むためにはマニラ新聞にご登録ください)

 

付記: この撤去作業の後、10月20日(土)、ECOFUEL社本社のCSR/渉外担当トップが村を訪問し、ECOFUEL社がこれまで契約していた第三者(隣町の村長)が当該農地の所有権を持っていなかったことを認めたということです。ECOFUEL社は、FoEのWEBサイトの報告(今年2月)でも指摘していた偽の証明書のみで契約をしていたとのことです。http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/20120213.html

フィリピンにおけるバイオ・エタノール事業について日本企業に公開質問状を提出

2012年10月16日

以下FoE Japan のサイトより転載

10月16日(火)、FoE Japanを含む日本のNGO・有志個人から伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠商事)に対し、同社、および、日揮株式会社が出資して進めるフィリピンのバイオエタノール事業に関し、公開質問状を提出しました。 

フィリピンで最大規模のバイオエタノール製造が行なわれる同事業に関しては、原料であるサトウキビの農地11,000ヘクタール(東京ドーム2,353個分)の確保をめぐり、これまでにも、現地農民組織や国際NGOから、農地収奪や土地利用転換、労働搾取等の問題(>詳細)が指摘されてきました。
また、今年5月下旬に工場の操業が開始されてからは、周辺地域における悪臭、大気・水質汚染等の問題(>詳細)が報告されています。(工場の操業は8月上旬から停止中)
日本のNGOも今年2月に意見書を提出するなど、早急な問題の解決を日本企業に求めてきました(>詳細)が、伊藤忠商事からは「指摘事項の事実確認をしている」との回答ばかりで、意見書提出から半年以上経つ今も、事実確認の結果や対応に関する回答はありませんでした。
今回の公開質問状では、現地企業任せではなく、「自らが率先して現地の状況を把握し、問題解決のために適切に対処していくことが、企業の社会的責任(CSR)の取り方」であると指摘。今年12月と言われている本格的な工場の操業を前に、問題の解決が進まない現場の状況を憂慮し、日本企業のより積極的な関与を促すとともに、以下の点に関する現場での問題状況と対応について、4週間以内の回答を同社に求めています。

 

1.サトウキビ栽培地の確保をめぐる問題
2.サトウキビ栽培に従事する農業労働者の労働条件等の問題
3.工場の操業に伴う新たな問題
4.早期の問題把握と解決に向けた対応と現地住民との対話
公開質問状の本文はこちら(PDF)

2012年10月16日火曜日

フィリピンバイオエタノールプロジェクトを巡る問題

 

FoE のサイトにフィリピンのイサベラ州におけるバイオエタノール製造・発電事業の報告がアップされています(2012年7月)

現地報告(1)では工場の操業開始に伴う工場排水や大気汚染に関する住民の声。

現地報告(2)ではサトウキビ調達現場、特に土地所有権を巡る不正の存在とその不正の告発を行うコストがすべて農民にかかってくる現実、また農業労働者の雇用条件などの問題が指摘されています。

詳細はこちらでお読みください。http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/2012July.html

開発と権利のための行動センター 青西

2012年3月8日木曜日

フィリピン・イサベラ州バイオエタノール事業 「早急な問題解決を!」日本企業に対応を求める文書提出

(FoE サイトからの転載です。

フィリピンのバイオエタノール事業の実施に伴い起きている現地での問題を早急に解決するため、積極的な対応をとるよう求める文書を伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠商事)に提出しました。

文書を提出したのは、国際環境NGO FoE Japan、開発と権利のための行動センター、“No! to Landgrab, Japan”の日本のNGO・市民団体です。
フィリピンで最大規模となる同バイオエタノール事業は、伊藤忠商事と日揮株式会社が出資し進められていますが、原料であるサトウキビの農地 11,000ha(東京ドーム2,353個分)の確保をめぐり、これまでにも、農地収奪や土地利用転換、労働搾取等の問題が指摘されてきました。
こうした問題について、同企業はこれまでNGOに対し、「現地企業が対応する」と回答。しかし、日本企業のパートナーである現地企業は、地元住民から直接訴えを受け、こうした問題を把握しているにもかかわらず、真摯な対応を取っているとは言えず、問題は解決されないまま現在に至っています。
NGO3団体はこうした現状を踏まえ、今回、伊藤忠商事に提出した文書のなかで、以下のような問題を再度指摘しています。

1.サトウキビ栽培地の確保をめぐる土地収奪の助長と生計手段への影響、人権侵害
2.サトウキビ栽培地の確保をめぐる無秩序な土地利用転換
  (コメ・トウモロコシ等の食料生産地や森林地域からの転換のケース)
3.サトウキビの栽培に従事する農業労働者の労働条件・環境の問題
  (法定最低賃金の不遵守、賃金未払い、福利厚生の未提供等のケース)
4.バイオエタノール製造・発電所の建設に従事する労働者の労働条件・環境の問題
  (法定最低賃金の不遵守、福利厚生の未提供等のケース)

また、日本企業「自らが率先して現地の状況を把握し、問題解決のために適切に対処していくことが、企業の社会的責任(CSR)の取り方」だとし、同企業に対し、主に以下のような点を求めました。

・法的な擁護を受けにくい農民、先住民族、農業労働者、契約労働者などに対する特別な配慮と人権侵害を回避するための対処
・早期の問題把握に向けた実効的な苦情処理メカニズムの確立と地域社会の農民、先住民族、労働者、また、NGOとの直接対話
・法的には土地権に問題がないと見せかけている土地での契約を早急に破棄/回避するための実効的な施策
・契約労働者を含む労働者の人権を確実に尊重し、擁護できるよう、労働条件・環境を改善するための実効的な施策

バイオエタノール工場の建設工事はこの2月にほぼ終わり、5月には商業運転の開始が見込まれていますが、現地で起きている問題を早急に解決し、今後、同様の問題が拡大することを未然に回避するためにも、日本企業は、対応を現地企業にのみ任せるのではなく、同社のCSR方針、また、同社も賛同する国連グローバル・コンパクト10原則等の国際基準に則った、迅速かつ積極的な対応を求められています。
提出文書の本文はこちら[PDF]
同事業の詳細について


●本件に関するお問い合わせはこちらまで
国際環境NGO FoE Japan 担当:波多江
TEL: +63-929-560-9896(フィリピン)  Email: hatae@foejapan.org

2012年2月19日日曜日

違法な農地収奪を煽るバイオ燃料プロジェクトと現状が見えない日本企業

フィリピン、イサベラ県におけるバイオ燃料プロジェクトが、地域内における土地紛争を激化させる要因となっていることは、以前も報告しました。

 今回FoEのサイトにまた新しい事実が報告されています。不明瞭な土地所有権に加えて、経済的・政治的な権力を有する者による違法な土地取引や土地登記によって、農民から土地が奪われ、サトウキビ農園に転換されつつあるのです。

【現地報告】農地収奪・作物転換の現状(続報)2012年2月13日http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/20120213.html

 農地契約を請け負う現地企業であるEcofuel 社は「土地の所有権の法的状況が曖昧であったり、所有権に問題のある土地では契約しない」との見解を示し、契約後に問題が発覚した場合は契約を破棄することを示してきました(2011年6月、国際NGO調査団との会合で回答)が、現実には、その対応も不十分であることが報告されています。

 農地賃貸契約を結ぶ際に提出された権利書が「正当であるように思われた場合」には、あえてその権利書の内容について精査することはないと思われます。今回FoEのサイトにて報告されているように、農民が権力者による立ち退き命令に負けず、脅迫にも負けず、所有権の真偽を、自ら調べて告発しない限り、問題が存在することすら明らかにはならないのです。 

 Ecofuel社が、農民が泣き寝入りしている事例まで、わざわざ調べに回ってくれるわけもないのであり、Ecofuel社からの報告のみでは、現地親会社のGFII社も投資側の伊藤忠商事他も真実をつかむすべはないのです。

 このバイオ燃料プロジェクトに投資している日本企業/伊藤忠商事が、「現地企業が所有権に問題のある土地では契約しない」と語っていることを根拠に、違法な土地取引や土地収奪がないと判断する根拠は明らかに揺らいでいます。 
 地域内の土地紛争に関して調査する第三者機関を設置し、透明かつ迅速に調査できるような仕組みを作るような、地域内の政治的・経済的な紛争のただ中に身をさらすような深いコミットメントをしない限りは、このバイオ燃料プロジェクトの正統性を保証することは難しいものと思われます。

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

2012年2月8日水曜日

フィリピン バイオエタノールプロジェクトを巡る問題

FoE Japan のサイトに日本の伊藤忠商事などが投資するイサベラ県のバイオエタノールプロジェクトを巡る問題が報告されています。

1)2月7日 【現地報告】未解決かつ拡大しつつある農地収奪・作物転換の現状

http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/20120207.html

この報告では、先祖から耕作してきた土地であるにも関わらず、よそ者によって自分の土地が登記され、エタノールのためのサトウキビ生産の契約が結ばれてしまったケースを複数報告しています。

また土地紛争は、最初の事業計画地であるサン・マリアーノ町から、近郊へ拡大、輸出されつつある!とのことです。

伊藤忠などの投資を受け、現地で事業を進めるGFII社とECOFUEL社は、「土地の所有権の法的状況が曖昧であったり、所有権に問題のある土地では、契約しない」 との見解を示し、契約後に問題が発覚したケースに関しては、契約を破棄する方向性を示してきました(2011年6月の国際NGO現地調査団との会合における回答)にもかかわらず、こうした問題が続いていることを、この報告は指摘しています。

2)1月29日 工場建設労働者が正当な利益供与を訴えストライキ

http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/20120129.html

この報告はバイオエタノール製造工場の建設労働者によるストライキと労働者の告発を報告している。

204名の労働者が、法的に定められた給与の未払い、不当解雇、不当な契約手続きの強要、正当な社会保障手続きなどを求めてストライキを実施したとのことです。

詳細はリンク先の報告を読んで頂ければと思います。

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 1)にあるような、土地が慣習的に利用されてきた地域で、今回のような開発事業が入ることによって、行政や権力に近いものが土地登記を都合よく操作して、土地を取得するというのは何世紀も続いてきた問題であり、それをまた繰り返すことは許されることではありません。

 また報告にあるように、日本企業側は対応を現地企業任せにするのではなく、自ら現地の状況を把握し、問題解決のために適切に対処することこそ、企業の社会的な責任の取り方であると考えます。法的な擁護を受けにくい農民や先住民族の権利を認め、尊重する方針を明確に示し、率先してその方策を提示し、実現することこそ社会的な責任を担っていくことを意味すると考えます。

 青西靖夫(開発と権利のための行動センター 理事)

2011年12月27日火曜日

1月19日 現地報告!! 「日系バイオ燃料事業とフィリピン農民の直面している課題」

現在、フィリピンで最大規模のバイオエタノール製造事業に日本企業が着手しています。事業者によれば、「遊休地をサトウキビ栽培用に有効活用」し、ま
た、「地元での継続的な雇用を創出」することで、地元社会に多大な利益がもたらされるとのことです。

しかし、バイオエタノールの原料になるサトウキビ栽培が、11,000ヘクタールという広大な土地で計画されているなか、地元の農民や先住民族が数十年にわ
たり耕してきた田畑の収奪、また、サトウキビ栽培地での労働条件の問題など、地元の住民は様々な課題に直面してきています。

日本企業の進めるバイオ燃料事業により、今、現地で何が起きているのか――
フィリピン北部イサベラ州から来日されるドミエ・ヤダオ氏(イサベラ州農民組織 代表)に、現地の状況と問題解決に向けた農民の取り組みを報告してい
ただきます。地元農民の生の声をぜひ聞きに来てください。

【日 時】2012年1月19日(木) 18:30~20:30
【場 所】地球環境パートナーシッププラザ(GEOC) セミナースペース
(〒150-0001東京都渋谷区神宮前5-53-70国連大学1F)
http://www.geoc.jp/access#geoc
【報告者】イサベラ州農民組織 代表 ドミエ・ヤダオ氏(逐次訳有り)
波多江 秀枝(FoE Japan委託研究員)
【資料代】 500円(共催団体サポーターは無料)
【申込み】 下記ウェブサイトの申込みフォームよりお申込みください。
http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/evt_120119.html
【共 催】国際環境NGO FoE Japan、開発と権利のための行動センター
【問合せ】国際環境NGO FoE Japan (担当: 柳井・波多江)
TEL: 03-6907-7217 E-mail: hatae@foejapan.org
【関連サイト】http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/index.html
http://landgrab-japan.blogspot.com/

2011年8月31日水曜日

フィリピン:混迷を深めるバイオ燃料プロジェクト

  現地報道及び現地政府発表によると、8月24日未明、30名程度の新人民軍が、イサベラ州、サン・マリアーノのデル・ピラール村(Del Pilar)のアミサン集落(Amisan)のサトウキビ農地を襲撃し、現地法人のエコ・フュエル社の所有するトラクターを一台焼き払ったとのことである。[1]
 エコ・フュエル社は、伊藤忠商事や日揮が投資して、現在建設が進められているバイオ燃料精製プラント(GFII社)に原材料であるサトウキビを供給する役割を担っており、このエコ・フュエル社が借地してサトウキビを生産している農地で事件が発生したものと思われる。
 この事件に対しイサベラ州知事は、この事件を非難するととも「対話を求めている」との声明を発表した。[2]
 
 既にこの地域ではサトウキビを原料とするバイオ燃料プロジェクトが動き出して以来、もともと不透明であった土地所有権を巡って地域内での社会対立が深化しており、今回の事件で地域の状況は更に混迷を深めることとなった。[3]

  これまで現地NGOなどは、バイオ燃料プロジェクトの撤退とともに、地域の軍の駐屯地撤退や人権尊重を求めてきているが、今回の事件が、軍による人権侵害の口実となることがないように注視していく必要がある。またいかなる形であろうと暴力的な介入を拒否するとともに、サン・マリアーノにおける社会紛争の平和的な解決を求めていくことが必要であろう。

 青西
  
 
[1]NPA rebels raid bioethanol plantation, burn tractor in Isabela
http://www.tribuneonline.org/nation/20110825nat4.html
[2]Governor Dy wants dialogue, not war with rebels
 http://www.pia.gov.ph/?m=7&r=r02&id=51340
[3]フィリピンにおけるバイオ燃料プロジェクトが引き起こす社会紛争
http://landgrab-japan.blogspot.com/2011/06/blog-post.html

*現地NGOによる報告書
NOT ONE IDLE HECTARE:
Agrofuel Development Sparks Intensified Land Grabbing in Isabela, Philippines

http://foodsov.org/resources/08222011IFFM_Report_Final.pdf

2011年7月31日日曜日

フィリピン:バイオ燃料プロジェクトに関連して

1)雇用創出どころか、労働者すら見つからず、果てはミンダナオから連れてきたものの・・

7月11日に現地で報道されたイサベラ州のサトウキビ・プロジェクトについての状況
 現地ニュースの日本語での概要説明を整理
・伊藤忠商事及び日揮が出資するGFII社にサトウキビを供給する役割を担うECOFUEL社がミンダナオ島の農業労働者、97名を手配。
・しかし約束の条件は履行されず、賃金も安く、帰郷を求める
・労働者は帰郷旅費も工面できず、支援を求めている状況
20 laborers mula Mindanao, dumulog sa Bombo Radyo para ireklamo ang kompaniya sa Isabela
http://www.bomboradyo.com/index.php/news/latest-news/61041-20-laborers-mula-mindanao-dumulog-sa-bombo-radyo-para-ireklamo-ang-kompaniya-sa-isabela
97 mga trabahante sa Sarangani, GenSan ug Polomolok nagpatabang sa Bombo aron makauli
http://210.5.68.115/index.php/news/regional-news/cebuano-news/61016-97-mga-trabahante-sa-sarangani-gensan-ug-polomolok-nagpatabang-sa-bombo-aron-makauli

 地域に適切な雇用を生み出すこともできず、外部の労働者にも見放される。これは適切な労働条件での雇用を実現できない、経営的になりたっていないことを証明しているのではないだろうか。

2)サトウキビ労働者を運搬中のトラックが転倒、一人が死亡

 現地7月2日付け報道で、リンクは既に切れていて、見つけられないのですが、これも説明によると次の通り
・イサベラ州サン・マリアノ町ビナトゥッグ村クラウィタン集落で、大型トラック1台が横転し、1名が死亡、40名超が負傷。
・トラックはエタノール工場の労働者をサン・マリアノ町の中心部に連れて行く途中だった。
・運転手は過失致死傷害罪で、刑事裁判にかけられる予定

1 patay, 40 sugatan sa pagbaligtad ng 6x6 truck sa Isabela       (リンク切れ)

 現地の道路状況の悪さから、サトウキビの搬出時の事故が気になっていたが、その前に建設中の工場に移動中の労働者が事故に遭うとは。日本であればこれは労災の適用対象と考えられるが、運転手の責任で終わってしまうのだろうか。

     

3)途上国のバイオマス事業の落とし穴、日本企業参画のフィリピンのバイオ燃料プロジェクトが現地で中止を求める反対運動に直面(7/19)有料記事

http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?id=20080392&newsid=SPC2011071982784&pg_nm=7&sai1=0&new1=0&news1=1&icate=0&yunw=1

 6月の報告会の報告記事である。有料記事なので転載はできないが、”FoE Japanの報告に対して伊藤忠商事の広報部は、「FoE Japanから問題の説明を受けたのは事実。現地パートナーを通じて事実関係の確認を急いでいる”と文末に記されている。

 事実関係についてはFoEなどとも再度伊藤忠商事と会合をもって確認したいと考えている。

 

4)国内最大のバイオ燃料工場:日揮と伊藤忠、来年5月稼働へ(7/29)

http://news.nna.jp/free/news/20110729php002A.html

先行きの不透明なこのプロジェクトについて、現地情報などを含まない、プレスリリースのような記事。この時期になぜこのような記事がでるのか、不思議である。
「工場では年間約70万トンのサトウキビを使用する。提携する地場企業エコフューエル・ランド・デベロップメント(ECOF)が、農家との委託契約や農地のリースにより、JR山手線内の面積の約1.5倍に相当する1万1,000ヘクタールの土地で、新たにサトウキビの栽培に着手。収穫期をずらすことで常時工場に供給する。全量を市場を通さず調達することにより、国内の砂糖市場に影響を及ぼさず、また市場価格に左右されない安定的な供給が見込めるといったメリットがあり、約3,000世帯の継続的な雇用創出も期待できるという。」

現場の実態としてはこのサトウキビ生産に問題山積。

 

まとめ

青西

2011年7月15日金曜日

責任者のいない行動原則には誰も責任などとりはしない

 5月10日付けの質問状に対する回答を農林水産省より昨日受け取った。日本政府が定めた「海外投資促進に関する指針」が現実的には全く意味を持たないことを確認するとともに、現在FAOなどで議論されている「責任ある農業投資に関する行動原則」も法的な拘束力を持たせない限り機能することはないだろうことを改めて確認するものとなった。
 
 「指針」では「政府及び関係機関は、本指針に基づいて海外農業投資の促進策を講ずるに当たり、以下の行動原則との整合性を確認する」と定められおり、それに基づいて2ヶ月以上前に、「土地収奪を引き起こす」という現地からの抗議の声に基づき、情報収集の状況と問題への対処について質問したものである。
 しかしながら回答は「申し入れの事実関係として、伊藤忠商事と日揮株式会社に伝達して事情を聞いた」というに留まっている。つまり、「指針」との整合性については全く確認されていない。
 法的な拘束力を持たせない限り、既存の国際法と明確に結びつ、その執行のための制度を整備しない限り「現地の人々にとって土地の収奪につながることがない」ような責任ある農業投資を進めることは非常に難しい。
 
 FAOでは早々にインターネットを利用したコンサルテーションを実施するようであり、ここにも是非声をあげていくことが求められている。
 http://www.fao.org/economic/est/investments/building-international-concensus-on-rai-principles/en/

 

開発と権利のための行動センター

青西靖夫

 

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2011年7月5日火曜日

5月10日付けのイサバル州でのプロジェクトについての質問書:いまだ回答はない

日本政府が定めた「食料安全保障のための海外投資促進に関する指針」に基づき、5月10日付けで、フィリピンにおけるバイオエタノール製造・発電事業について、農林水産省及び外務省に対して質問書を送付した。

しかしいまだ回答を受け取っていない。このバイオエタノールプロジェクトの問題については、このブログでも既に追加的に報告しているが、「指針」というものが本当に地域住民の権利を保障するために有効に機能しうるのかどうか、一つの試金石と考えられる。

開発と権利のための行動センター

青西

以下 質問書

2011年5月10日
外務大臣    松本剛明殿
農林水産大臣  鹿野道彦殿

外務省   経済安全保障課
農林水産省 食料安全保障課
農林水産省 国際協力課
                                    質問書

 2010年11月24日付で送付させていただきました質問書におきまして、フィリピンにおけるバイオエタノール製造・発電事業について質問させて頂きました。[1]その後2011年1月24日付けで農林水産省より頂きました回答の中で、「バイオエタノールのための投資についても、食料安全保障に影響を生じることがないかどうか情報収集を行っていきたい」との回答を頂きました。

しかしこのバイオエタノール製造・発電事業について、2月23日付けで現地の農民組織等が声明文を公表し、土地収奪を引き起こすものであるとして告発しております。[2]

 つきましては、このフィリピンの事例に関連しまして、日本政府としては、「食料安全保障のための海外投資促進に関する指針」を踏まえ、どのように情報収集を行い、どのような対処をなされたのか、またどのようにその結果を開示されているか、あらためて公表して頂きたくお願い申し上げます。

[1] 11月24日付けの質問書において取り上げた事例
事例1)フィリピンにおけるバイオエタノール製造・発電事業について
「伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)および日揮株式会社(横浜本社:横浜市西区、代表取締役会長兼 CEO:竹内敬介、以下「日揮」)は、フィリピン事業パートナーと共同で、フィリピン最大級のバイオエタノール製造、および電力供給事業に参画いたします。事業の概要は以下の通りです。」
(以上下記サイトより転載)
http://www.itochu.co.jp/ja/news/2010/100408.html

[2]「サン・マリアノ町の農民及び先住民族、大規模な土地収奪に強く反対」
http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/pdf/20110223.pdf

青西靖夫(開発と権利のための行動センター 代表)
大野和興(日刊ベリタ編集長)
近藤康男(アジア農民交流センター)
松平尚也(アジア農民交流センター)

2011年6月24日金曜日

オンライン署名 「土地収奪と軍事化のストップを!」 フィリピン・イサベラ州

フィリピンのNGO 5団体が、日本企業(伊藤忠および日揮)の進めるバイオエタノール事業に関し、フィリピン政府関係者に問題解決や事業の中止を求める要
請書へのオンライン署名を呼びかけています。

要請書は日本企業へもCcで届きます。ぜひ、日本の皆さまのご協力をお願いします。

→オンライン署名フォームはこちら(英文)
http://foodsov.org/html/petition13.php

→上記ページの和訳はこちら
(署名フォーム) http://FoEJapan.org/aid/land/isabela/20110623.html
(要請書) http://FoEJapan.org/aid/land/isabela/20110623_2.html

------------------------------------------------
(転送歓迎)

【呼びかけ団体】
食料主権に関する人民連合(PCFS)
アジア農民連合(APC)
フィリピン農民連合(KMP)
イボン財団・国際部
イサベラ州農民組織(DAGAMI)

【現地NGOの呼びかけ(和訳)】
オンライン署名にご協力ください!

「土地収奪と軍事化のストップを!」
フィリピン・イサベラ州の農民と先住民族への支援の呼びかけ

食料・健康に関する権利および農民・女性・先住民族の権利を擁護するすべての方々

環境、気候、社会および経済的正義を信じるすべての方々
農村地域社会での軍事化の終焉を求めるすべての方々 へ

フィリピンのイサベラ州サン・マリアノ町の農民や先住民族が、国際的な注意を喚起しています。同地で進められているバイオ燃料事業、つまり、11,000ヘクタールにおよぶサトウキビ単一栽培用の大農園と、(バイオエタノール)精製工場等のために、土地収奪という差し迫った状況、軍事化、そして、小規模な農地が破壊されようとしている現状があるためです。

彼らの取り組みを支援するため、オンライン署名にご協力ください。フィリピン政府関係者や(日本企業を含む)バイオ燃料事業者の経営者らに直接要請書を送ることができます。

→オンライン署名フォームはこちら(英文)
http://foodsov.org/html/petition13.php

→上記ページの和訳はこちら
(署名フォーム) http://FoEJapan.org/aid/land/isabela/20110623.html
(要請書) http://FoEJapan.org/aid/land/isabela/20110623_2.html

より詳しい情報は、最近、イサベラ州を訪れた国際NGO現地調査団の声明をご覧ください。

→声明はこちら(和訳)
http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/pdf/20110606a.pdf
(英文)
http://www.foodsov.org
http://www.asianpeasant.org

イサベラ州の影響を受ける農民や先住民族に協力し、アクションを継続することにご関心がおありですか?

イサベラ州の住民は土地収奪、立ち退き、搾取、そして、人権侵害という差し迫った状況に直面し、正義を求める活動を継続しており、皆さんの貴重な支援を心待ちにしています。皆さんの支援は同地域のコミュニティーが以下を獲得するのに寄与します。

・人権、および、正当な土地権利要求の擁護
・立ち退きの中止
・農民や先住民族の生計改善
・真の農地改革の促進や先住民族の先祖代々の領域の認知
・地元の主要な食料生産や地元固有種の栽培を促進する政府補助金
・持続可能な農業慣行の促進
・農業労働者の賃金アップや労働環境の改善
・利用可能、かつ、目的に適った社会プログラムの喚起
・次世代のための真の環境保全の促進
・組織強化と能力向上の取り組み

最新情報、類似したアクションの呼びかけ、また、皆さんに何ができるか更なる情報を受け取りたい方は、以下にご連絡ください。

PCFS:  secretariat@foodsov.org
APC:  apcsecretariat@asianpeasant.org or apc_secretariat@yahoo.com
KMP:  kmp@kilusangmagbubukid.org
IBON Int'l:  troberts@ibon.org

(以上、現地NGOの呼びかけ)
※フィリピン・バイオエタノール事業のより詳細な情報についてはこちら
  http://FoEJapan.org/aid/land/isabela/index.html


【要請書と署名フォームの和訳】
(署名フォーム) http://FoEJapan.org/aid/land/isabela/20110623.html
(要請書) http://FoEJapan.org/aid/land/isabela/20110623_2.html


要請書の宛先:(以下のフィリピン政府関係者)

大統領 Benigno S. Aquino III氏
農業省 長官Proceso J. Alcala氏
農地改革省 長官Virgilio R. Delos Reyes氏
環境天然資源省 長官 Ramon Jesus P. Paje氏
下院 農業・食料委員会 委員長Mark Mendoza氏
下院 農地改革委員会 委員長Pryde Teves氏
下院 天然資源委員会 委員長Francisco Matugas氏
下院 人権委員会 委員長Rene Relampagos氏
上院 農業・食料委員会 委員長 Kiko Pangilinan氏
上院 農地改革委員会 委員長 Gregorio B. Honasan氏
上院 環境天然資源委員会 委員長 Juan Miguel F. Zubiri氏
上院 公正・人権委員会 委員長 Francis Escudero氏
国家先住民族委員会 委員長Roque Agton氏
イサベラ州知事 Faustino Dy III氏
イサベラ州サン・マリアノ町長 Edgar Go氏
ランド・バンク 社長 兼 CEO Gilda E. Pico氏

Cc: (以下の関係企業)
Green Future Innovations社 社長 R. P. Bantug氏
Green Future Innovations社 工場総責任者 L. Villa-Abrille氏
Ecofuel Land Development社 副社長(オペレーション担当) J. E. Tampo氏
伊藤忠商事株式会社 代表取締役社長 岡藤 正広 氏
日揮株式会社 代表取締役会長 兼CEO 竹内 敬介 氏


日本とフィリピンの企業連合体であるグリーン・フューチャー・イノベーション社(GFII)がイサベラ州サン・マリアノ町で進めるバイオエタノール事業が、同地域の農民・先住民族の土地権や生計手段、食料安全保障、食料自給、そして、環境にもたらす影響に関し、食料主権に関する人民連合(PCFS)、イボン財団・国際部、アジア農民連合(APC)、フィリピン農民連合(KMP)、および、イサベラ州農民組織(DAGAMI)が最近、国際NGO現地調査団を派遣しましたが、同NGO調査団の指摘している懸念事項に緊急に対応するよう、あなたがたの注意を喚起します。

エタノール精製工場や発電所、また、第一級農地や再生林地域に広がる11,000ヘクタールの(サトウキビ単一栽培の)大農園を伴う同バイオ燃料事業は、2012年3月までに操業を開始する予定です。これらの地域では、サン・マリアノ町や近隣の町において数千もの農民が、当地伝来種の米、トウモロコシ、また、野菜や様々な果物を収穫しており、主要な生計手段・収入源となっています。
 長期にわたる土地権や従来からの占有者/耕作者を政府が認めないため、多くの家族は、土地所有の証明書を持っていません。その代わり、政府当局は、土地に対する不当、かつ、支払い不可能な料金を支払うことを求めたり、その一連の流れで、(土地)差押えの通知を送ってきたりしています。このバイオエタノール事業が同地域に入ってきたことにより、これらのコミュニティーは、土地収奪や土地投機、また、土地権利取得における詐欺行為に対し、ますます脆弱な立場に置かれています。もし同事業がこのまま進められれば、最終的には、これらの地元住民の多くが、立ち退かざるを得ないのが現実です。

数千ヘクタールのサトウキビ単一栽培を伴う、バイオ燃料事業が進められれば、コミュニティーの食料生産能力は著しく減退し、同地域の文化的独自性でもある種の多様性も著しく減少します。また、パラナン森林地帯と同様にシエラ・マドレ自然公園を含む、森林地域や自然保護地域への更なる侵入を誘発します。


これまで多様な作物の栽培に利用されてきた土地や森林地域が転換されれば、著しい炭素排出や生物多様性の喪失につながり、同地域は土砂崩れや洪水に対し、より一層脆弱になっていくでしょう。

土地から追い出され、農業労働者になった農民は、法定最低賃金にまったく満たない賃金、安全装備もないままに有毒な肥料や殺虫剤を散布、職務上の深刻な負傷、医療保険や福利厚生への未加入等々を含む、労働権の深刻な侵害を体験しています。

同バイオ燃料事業への反対の声が強まっているサン・マリアノ町の居住地域で、軍人や軍隊のプレゼンスが高まっているのは、人権と国際人道法の尊重に関する包括協定(CAHRIHL)への明確な違反です。このような状況は、特に、バイオエタノール事業に反対している住民への人権侵害が報告されているケースに
ついては、早急に対処されなくてはなりません。

国際NGO現地調査団の調査結果に基づき、すべての関係政府機関に対し、以下を含む、早急な対応を求めます。

1.農民、農業労働者、また、先住民族の要求に耳を傾け、彼らの人権、また特に彼らを不当な土地権取得や土地収奪の脅威から解放した上で、土地耕作権や所有権を認知・尊重すること。こうした権利が認められるよう、サン・マリアノ町の影響住民は、真の農地改革の実施を求めています。

2.広範囲に及んでいる違法な土地権取得や土地収奪、また、同地域の生態保護地域への侵入について、早急に調査すること。また、そうした陰謀等に関係した者の起訴を促進するため、効果的なメカニズムを構築することで、正義を求めている影響を受けた農民・先住民族を支援すること。

3.バイオエタノール事業によって脅かされている先祖伝来の領域や伝統的な知識・統治体系といった先住民族の権利を認めること。また、国際および国内法に則り、FPIC(自由意思による事前の、情報を十分に提供された上での合意)という権利を認めること。

4.クリーン開発メカニズム(CDM)事業として承認しようとしていることも含め、イサベラ州におけるGFIIおよびEcofuelのバイオ燃料事業に対する国としての支援・支持をすべて撤回すること。また、食料の耕作のために小規模農家が利用してきた第一級農地を非食料の生産用に転換するようなイニシアチブは、他のどんなものであっても支援しないこと。

5.人権と国際人道法の尊重に関する包括協定(CAHRIHL)の規定に従い、サン・マリアノ町のすべてのコミュニティーから軍の駐屯地を撤去すること。バイオ燃料事業に反対しているコミュニティーのメンバーやその協力者らに対する嫌がらせなど、人権侵害を犯したすべての者が起訴されなくてはなりません。

すべての政府関係者が、これらの懸念を真摯に受け止め、自ら積極的かつ早急な対応を取っていくこと、そして、これらの問題事項があなたがたの保証とともに収束していくことを信じています。この問題に対するあなたがたの行動をしっかり見守っていきます。


SIGN THE PETITION:  (署名フォーム)
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Organisation:  (所属団体:アルファベットでご記入ください。)

Sign Petition   (要請書に署名:クリックすると要請書が送付されます。)
 
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→オンライン署名フォームはこちら(英文)
http://foodsov.org/html/petition13.php

2011年6月15日水曜日

フィリピンにおけるバイオ燃料プロジェクトが引き起こす社会紛争

   17の報告会で詳細はお話しさせて頂きますが、とりあえずの報告です。
青西

2010年4月、伊藤忠商事および日揮は、フィリピン共和国のルソン島北部イザベラ州でサトウキビを原料とするバイオエタノール(54,000kl/年)の製造・販売事業、およびサトウキビ残渣(バガス)を燃料とする火力発電(最大19MW)による電力販売事業を開始することを公表した。[1]
このプロジェクトはイサベラ州のサン・マリアーノ町を中心に計画されており、来年3月の操業開始を目指してプラントの建設が進められつつある。原材料となるサトウキビはサン・マリアーノ町の「遊休地」での借地契約を中心に、11000haでの生産を目指しているものである。
しかし現地ではこのプロジェクトに対する抗議行動が本格化し、2011年2月には現地の農民組織などが調査団を派遣し、抗議声明を発表するとともに、関係省庁との協議も開始されている。[3]
  更に、2011年5月30日より6月3日にかけて、食料主権に関する人民連合(PCFS)、イボン財団・国際部、アジア農民連合(APC)、フィリピン農民連合(KMP)、また、イサベラ州農民組織(DAGAMI)などは、国際NGO 現地調査団を派遣し、更に現地の状況を調査した。[3]
今回、この調査団に参加する機会を得たので、現地の状況について概要を報告する。
aero SM 
  <遊休地>
現地法人であるグリーン・フューチャー・イノベーション社(GFII)またその子会社でありサトウキビ供給を担うエコ・フュエル社は、このサン・マリアーノ町をプロジェクトサイトに選んだ理由を、「マージナル・ランド」の存在であると述べている。
しかしながら、この「遊休地」とは、山裾の丘陵地帯において、人々が生活し、自給用のトウモロコシやバナナ、あるいはキャッサバなどを生産している土地であった。時に野火や台風などによって一時的に耕作が放棄されているとしても、それは現在の世代、あるいは未来の世代の生計を安定させるための重要な手段である。
<土地紛争>
  プロジェクト予定地では、サトウキビ生産をきっかけに土地問題が各地で勃発している。サトウキビ生産のための借地契約が、耕作者に占有権を認めてきた慣習的土地利用のあり方と調和しないこと。現地のエコ・フュエル社が実施した土地測量調査が、土地の所属を巡る紛争を顕在化させるといった問題が起きている。また今後、サトウキビ生産のための借地契約が広がれば土地所有に関する手続きにアクセスできる人とできない人の間での社会的な格差の拡大も広がっていくものと思われる。

<不明瞭な土地所有権>
プロジェクト対象地は複雑な土地所有権のもとに置かれている。サン・マリアーノ町の面積の約半分は森林と定義された国有地である。このほかにこうした森林地域から分割され、国有の「可処分地」と定義されている土地が存在する。しかしその区分は不明瞭である。
更にサトウキビは「森林」地帯にも侵入し、国有地である「可処分地」においても借地契約が進められている。これまで土地利用者に利用権が与えられてきた、慣習的な土地利用のあり方が大きく揺さぶられているのである。更に借地契約が行われている、あるいは行われようとしている土地の所有権が定かでなく、今後問題が更に深刻化していく可能性がある。
またこの地域で2000年代前半に発生した土地分配及び登記を巡る詐欺事件の被害者を中心に、土地権を喪失するケースが多々起きており、大きな問題となっている。この問題を解決することなく、この地域で借地契約等を広げることは問題を深刻化する危険があるとともに、サトウキビ生産拡大の中で土地集中につながる危険性がある。
<気候変動対策としての貢献?>
このプロジェクトは直接的にはフィリピン政府の「バイオ燃料法」に基づく自動車燃料へのバイオ・エタノール混合政策による新しい市場を狙ったものであるが、伊藤忠はCDMによる炭素クレジット入手も目指している。CDMについては今のところ十分な情報は開示されていないが、このプロジェクトでは耕作地を排除した形でCDMの認可を狙っているようである。
しかしながら、経済産業省の報告書によるとバイオ燃料生産において二酸化炭素削減に実際に貢献しうるレベルは、ブラジルの既存農地におけるサトウキビ生産だけだと言われている。[4]
今回の地域のように、草地や時として林地からの転換、分散し、道路状況の悪い斜面に位置する耕作地からの搬出に関わる燃料消費、転換された農地の代償としての森林地への農業フロンティアの拡大などを考慮すれば、温暖化効果ガスの排出量削減につながることはあり得ないであろう。

終わりに
伊藤忠商事による今回のバイオ燃料プロジェクトは、土地利用と所有を巡る不安定な環境の中で進められている。現地の農民組織は事業の撤退を求めている。
それでも事業を進めるのであれば、地域社会に対する深いコミットメントが求められるであろう。それは森林政策、農地改革、土地登記というフィリピン政府によって長年置き去りにされてきた、非常に困難な課題に取り組む責任が求められるのである。
[1]フィリピンにおけるバイオエタノール製造・発電事業について (2010/4/8)
http://www.itochu.co.jp/ja/news/2010/100408.html
[2]サン・マリアノ町の農民および先住民族 大規模な土地収奪に強く反対
http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/pdf/20110223.pdf
[3]イサベラ州サン・マリアノ町における国際NGO現地調査団声明(2011/6/6)
http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/pdf/20110606a.pdf
[4]「バイオ燃料導入に係る持続可能性基準等に関する検討会」報告書について
http://www.meti.go.jp/press/20100305002/20100305002.html

2011年4月25日月曜日

フィリピンの反政府勢力が日本のフルーツ輸出企業の土地略奪を批判

Mindanao Examiner[1]のサイトまたManila Times[2]のサイトに、ミンダナオ島で住友フルーツ・フィリピン社による農地略奪を訴える次のような記事が掲載されている。

[1] の記事では「NPAの訴えについて直ちに確認をとれない」としている。[3]に紹介した情報などによると、バナナ農園の拡大が進められていることは間違いはないようであるが、実際に農民との間でどのような問題が起きているのか、今後フォローしていく必要があると考える。

またフィリピンにおける農地収奪について、特にバイオ燃料との関係では、次のサイトにも情報が集約されている。

http://www.geocities.co.jp/SweetHome-Ivory/9660/jpepa/biofuels.html 

 

[1] 2011年4月12日 Mindanao Examiner掲載 
原文:http://www.mindanaoexaminer.com/news.php?news_id=20110412005532

ダバオ市 フィリピン共産主義反政府勢力は12日、日本企業の子会社がミンダナオの地元農家から農地を略奪していると訴えた。

併せて同勢力は、住友の子会社である住友フルーツフィリピン社がバナナ農園の拡張を予定しているスルタン・クダラット州および南コタバト州において、農民たちの権利を守るために戦うと警告した。

新人民軍Valentin Palamine地域部隊はこれらの州における大量の農地略奪について強く批判した。南コタバト州だけでも、同社は5,000ヘクタール以上の農地を保有し、さらに拡大を続けていると反政府勢力は主張している。

彼らは、警察や軍隊も住友フルーツ社と共謀し、Barangay Integrated Farmers Association against Crimeのリーダー数名をスルタン・クダラット州Palimbang町において警備員が殺害したと主張している。

ミンダナオ島において少なくとも総数25,000ヘクタールと、警察による十分な武装勢力を手に、地元政府と米国・アキノ政権、住友フルーツ社の農地拡張はどん欲でとどまるところを知らない、と反政府勢力のDencio Madrigal氏は言う。

「我々赤軍は、住友フルーツ社やドールStanfilco社など、強欲な多国籍企業による我々の豊かな農地の略奪について暴露し反対する義務がある。フィリピン人民たちの真の兵士として、NPAは人民および彼らの土地と生活を守るために闘わねばならない」

ドールStanfilco社に次ぐ住友フルーツ社は東京に拠点を置く青果輸入流通業者であり、フィリピン産バナナは同社の貿易の多くを占め、輸入量にして25%のバナナ市場占拠率を持つ、業界第2位の企業だ。

一方、ドールStanfilco社は、バナナおよび他のトロピカルフルーツを生産輸出している。同社はドールアジアグループに属し、ダバオに本社を置く。

NPAの訴えについては直ちに確認をとることができないが、両社とも以前からミンダナオにおいて反政府勢力に攻撃されている。NPAはミンダナオにおいて毛沢東主義国家の建設を目指している。

[2] http://www.manilatimes.net/news/regions/npa-accuses-japan-firm-of-landgrabbing/

[3]Sumitomo Fruit to expand Philippine banana plantations(2010/4/26)

04/26/2010http://www.gmanews.tv/story/189439/sumitomo-fruit-to-expand-philippine-banana-plantations

Sumitomo, local partner allot P5B for expansion of banana plantation(2005/08/08)