出光興産株式会社はインドシナ地域においてバイオエタノール事業を推進するため、2012年12月7日に、プノンペン市にてカンボジア政府との覚書に調印。1)
日刊工業新聞の報道によると、カンボジアの農園でキャッサバを栽培し、これを原料にバイオエタノールを生産する計画であり、現地政府機関がすでに約1万ヘクタールのキャッサバ畑を確保しているという。また工場はカンボジアのほか、主要な販売先となるタイでも検討しているとのことである。2)
この事業に関連して、出光興産は経済産業省による「平成 23 年度民活インフラ案件形成等調査 カンボジア・メコン川上流西岸地域農業・物流インフラ整備事業」を受託しており、調査報告書がWEBサイトに掲載されている。3)
この資料によるとキャッサバ向けの2万ヘクタールを含む5万ヘクタールの開発、将来的には隣接する5万ヘクタールの開発も計画しているとのことである。この報告書では「現時点では、プロジェクトサイトに住民の存在は確認されていない」と記載されている。また水運によるカワイルカ等の影響の可能性が指摘されている。
1)http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2012/121210.html
2)http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820121211caan.html
3)http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2012fy/E001988-1.pdf
http://www.jetro.go.jp/jetro/activities/oda/model_study/earth_infra/pdf/h23_saitaku_20.pdf
開発と権利のための行動センター 青西
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